転職活動を上司や同僚にいつ伝えるべきか?
2025/10/13
投稿者:武藤翼
―「伝えるタイミング」でキャリアの印象は変わる
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
「転職活動をしていることを、いつ上司に伝えたらいいのか分からない」
「同僚に相談したいけど、社内で噂になるのが怖い」
「円満に退職したいけど、引き継ぎのタイミングが難しい」
そんな悩みを抱える方は非常に多いです。
特に不動産業界のように社内の人間関係が密な環境では、
“伝えるタイミング”を間違えると、現職・転職先の双方に影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、円満退職のために最も重要な「いつ・誰に・どのように伝えるか」を実例を交えて解説します。
LINEで相談転職活動を伝えるタイミングは“内定承諾後”が基本
結論から言えば、転職活動を上司や同僚に伝えるのは「内定承諾後」が最もおすすめです。
上司や職場からの引き止めがあっても、内定承諾後であれば上司としては諦めがつくためです。
厚生労働省の指針によると、労働者は原則として自由に転職・退職を選択できる権利を持っています
(厚生労働省「労働契約法 第16条」)。
つまり、転職活動自体は個人の自由であり、上司や会社に事前報告する義務はありません。
ただし、不動産業界のように“取引や顧客を引き継ぐ必要がある職種”では、退職を伝えるタイミング=信頼関係を保つため重大な事案となります。
伝えるタイミング別のメリット・デメリット
| タイミング | メリット | デメリット |
| 活動初期(応募前) | アドバイスをもらえる可能性 | 評価・人事に影響するリスクが高い |
| 面接が進んだ段階 | 退職準備を早めに進められる | 途中で転職が白紙になった場合、気まずくなる |
| 内定確定後(理想) | 現職との調整・引き継ぎをスムーズに進められる | 場合によっては引き止めに遭うことも |
どのタイミングで伝えるにしても、「感情」ではなく「段取り」で動くことが大切です。
上司に伝える前に準備しておくべき3つのこと
① 退職日と引き継ぎスケジュールの目安を立てる
退職を伝える前に、退職希望日と引き継ぎ期間を明確にしておきましょう。
一般的に、退職の申し出は1か月前が目安ですが、不動産営業・PM職など顧客対応業務がある場合は、2〜3か月前が望ましいです。
このスケジュール感をもとに上司へ伝えることで、「無責任に辞める人」という印象を避けられます。
② 引き継ぎ資料を事前に整理しておく
不動産業界では、担当物件・オーナー・テナントなど、引き継ぎ情報が多岐にわたります。
先に「誰に・どの案件を・いつ引き継ぐか」をリスト化しておくと、上司に退職を伝える際にスムーズに説明できます。
関連記事:評価制度が明確な企業に移ることで、自身の市場価値をどこまで高められるか?
③ 転職理由を“前向き”に伝える練習をする
「今の会社が嫌だから辞める」ではなく、「自分の成長・キャリアのために次のステージを選んだ」と伝えるのがポイントです。
たとえば
「現職で多くの経験を積ませていただきましたが、より専門性を高められる環境に挑戦したいと考えています。」
この言い回しなら、角が立たずに誠実な印象を残せます。
同僚に伝えるべきタイミングと注意点
同僚に伝えるのは、上司に正式に報告した“後”が原則です。
先に同僚へ話してしまうと、意図せず社内で情報が広まり、結果的に「裏で動いている」と誤解されるリスクがあります。
また、SNSやLINEグループでの発言にも注意が必要です。
転職サイトによる調査でも、約3割の転職者が“社内の噂”で計画が早期に広まったと回答しています(リクルートワークス研究所「転職者意識調査2025」)。
伝える順番の基本ルールは以下の通りです。
- 直属の上司 → 部署責任者 → 同僚・後輩
- 社外(顧客・オーナー)への報告は上司を通じて行う
NG例:伝えるタイミングを誤るとどうなる?
- 「次が決まってないけど辞めます」
→ 無計画に見える印象を与え、推薦や退職交渉が難航。 - 「同僚にだけ先に伝えてしまった」
→ 情報漏えいリスク。信頼を損なう可能性。 - 「最終出社間際に報告した」
→ 引き継ぎ不足でトラブル発生。退職後の関係が悪化。
いずれも、“伝え方”より“伝える順番”が重要です。
円満退職のコツ:誠意と準備で「去り際」を美しく
- 感謝の言葉を最初に伝える
→ 「お世話になりました。たくさんの学びを得ました。」 - 会社や上司の悪口は絶対に言わない
→ 噂は必ずどこかで本人に届きます。 - 後任のサポートを提案する
→ 「引き継ぎ期間中に○○をサポートします」と添えるだけで印象が変わります。
退職は“終わり”ではなく、“次へのスタート”です。
誠意をもって伝えることで、良い関係を保ったまま次のキャリアへ進めます。
まとめ:伝えるタイミング=信頼を築くタイミング
転職活動は、自分のキャリアを前進させるための行動です。
だからこそ、伝える順番や時期を誤らず、誠実に対応することが大切です。
- 上司に伝えるのは内定確定後・1〜2か月前が理想
- 同僚への報告は上司経由の後
- 伝えるときは感謝と前向きな理由をセットで
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