成果を出すに至った「プロセス」における自身の独自性(強み)は何か?
2025/10/17
投稿者:武藤翼
―“結果だけの人”から、“再現性のある人”へ。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
面接で「あなたの強みは何ですか?」と聞かれたとき、多くの人が“結果”を中心に語ります。
「月間売上1位を獲得しました」
「前年比120%の契約件数を達成しました」
もちろん素晴らしい成果ですが、採用担当者が本当に見たいのは “どうやってその結果を出したのか” というプロセスの再現性です。
LINEで相談採用担当者が重視するのは「結果」よりも「プロセス」
厚生労働省の企業における人材確保の動向によると、人材の確保・定着のための取組について、正社員では「社内での教育研修の計画的実施」が 71.6%と最も多いです。
これは、属人的に成果を出せる人ではなく、“再現性のあるスキルの定着”が企業から求められているということです。
結果の裏にある「再現性」や誰でもできる仕組みの言語化こそ、あなたの“独自性=強み”を証明する最も説得力のある材料になります。
「成果のプロセス」を分解して考える
自身の強みを言語化するには、成果を「プロセス単位」で整理するのが効果的です。
たとえば、不動産営業職であれば次のように分解できます。
- 集客段階の工夫
→ 反響の質を上げるため、Google広告・SNS・自社サイト動線を分析。 - 商談段階でのアプローチ
→ 顧客の課題をヒアリングし、他社比較を踏まえた“提案ストーリー”を設計。 - クロージング段階での工夫
→ 契約直前の不安点を可視化し、法的・金銭的リスクを明確に提示。 - フォロー段階での信頼構築
→ 契約後も継続的に連絡し、次回リピートや紹介につなげる。
成果そのものよりも、このような再現可能なプロセス設計を説明できるかが、採用の評価を左右します。
「自分の強み」が見えてくる質問3つ
- 同じ結果を出す中で、自分だけが意識していたことは何か?
→ 例:数字の背景を分析して行動を変えていた/顧客の声を必ず定量化していた。 - 上司・同僚と違う視点で工夫した点はどこか?
→ 例:顧客属性別に資料を変えた/社内データを自分なりに再構成した。 - それを再現するためにどんな行動ルールを持っていたか?
→ 例:毎週のKPIレビュー・週報の改善提案など。
これらに答えられるようになると、「自分の成果の方程式」=独自性の源が見えてきます。
不動産業界での独自性の例
- 物件ではなく“利用シーン”から提案
→ 「坪単価」ではなく「従業員満足度」「来客動線」から説明する営業スタイル。 - データドリブンな提案型営業
→ 広告反響や内見数をGA4で分析し、成約率改善につなげる。 - PM・管理視点でのクロスセル提案
→ 賃貸仲介の顧客に対し、将来の売却・運用までを一貫提案。
これらは単なる「スキル」ではなく、プロセス全体を設計する思考力そのものが強みになります。
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プロセスを語れる人は「成長の再現性」がある
プロセスを説明できる人は、次の職場でも成果を再現できます。
なぜなら、自分がどのように思考し、どのように成果に結びつけたかを理解しているからです。
逆に、結果しか語れない人は「環境依存型」と見なされやすく、面接での印象が弱くなります。
採用担当者が本当に求めているのは、“成果を再現できる人”=プロセスを設計できる人材なのです。
プロセスを伝える構成テンプレート
- 課題の認識
→ 「問い合わせは多いが、成約率が低いことが課題でした」 - 自分の工夫(行動)
→ 「商談内容を分析し、初回ヒアリングシートを再設計しました」 - 得られた成果(数値)
→ 「成約率が20%→35%に改善」
この「課題 → 行動 → 成果」の流れで語ると、プロセスの独自性と再現性が具体的に伝わります。
まとめ:成果よりも「思考の跡」を残す
転職活動では、結果よりも“過程”を語る人が評価されます。
- 成果の裏にある行動や思考を具体的に説明できる
- 同じプロセスを別の環境でも再現できる
- 強みが「結果」ではなく「方法論」として整理されている
この3点を意識すれば、あなたの職務経歴書も面接も、より説得力あるものになります。
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