面接段階(1次~最終)での話題レベルを調整しているか?
2025/10/20
投稿者:武藤翼
―“同じ話”を繰り返していませんか?
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
「一次面接では盛り上がったのに、最終面接で落ちてしまった」
「どの段階で、どんな話をすればいいのかわからない」
そんな悩みを抱く転職希望者は少なくありません。
実は、面接の各フェーズでは求められている話題の“深さ”が異なるんです。
話す内容を段階ごとに調整するだけで、印象も通過率も大きく変わります。
この記事では、不動産業界を中心に、「1次~最終面接」で話すべきレベル感の違いをわかりやすく解説します。
LINEで相談面接は「同じ質問でも、目的が違う」
まず理解しておきたいのは、同じような質問でも“聞いている意図”が面接段階によって異なるということ。
| 面接段階 | 面接官の目的 | 見られているポイント |
|---|---|---|
| 一次面接 | 基礎能力・経験の確認 | スキル・人柄・誠実さ |
| 二次面接 | 応用力・カルチャーフィット | 価値観・柔軟性・再現性 |
| 最終面接 | 経営視点でのマッチ度 | 将来性・判断力・覚悟 |
この違いを意識せずに“同じ自己PRを繰り返す”と、面接官に「深みがない」「準備不足」と受け取られてしまうのです。
1次面接:人柄と基礎スキルを「整理して伝える」
1次面接では、担当者(現場責任者や人事担当)が登場します。
目的は「経歴の整合性」と「基礎力の確認」。
話題レベル:具体的・簡潔・明快。
話すべき内容例
- 職務経歴の概要(業種・担当・成果)
- 業務における得意分野(営業・PM・仕入れなど)
- 転職理由(なぜ転職したいのか)
ポイントは、要約力と誠実さです。
長く話すよりも「要点を押さえ、質問の意図に正確に答えること」。
例
「賃貸仲介を中心に、オフィス移転支援やリーシング業務を担当してきました。
年間成約件数は約40件で、特に法人契約のスピード対応を強みとしています。」
一次面接は、“あなたがどんな人か”を掴むフェーズのため、基本的に深い内容は不要です。
2次面接:実務とカルチャーの「接点を見せる」
二次面接では、現場マネージャーや部門責任者が登場します。
求められるのは、「自社の文化・方針に合うか」をみており、話題レベルは思考+経験の再現性が求められます。
話すべき内容例
- 過去の課題解決事例
- 成果を出したプロセス(行動・判断)
- チームとの関わり方、上司との連携スタイル
例
「お客様対応のスピードを改善するため、社内のフローを可視化しました。
その結果、契約対応時間を30%短縮し、他部署でも活用されています。」
ここでは、「自社に入ったら再現できる人か?」を見られています。
単なる結果ではなく、“思考の筋道”を説明できるかが重要です。
関連記事:成果を出すに至った「プロセス」における自身の独自性(強み)は何か?
最終面接:ビジョン・覚悟・リーダーシップを語る
最終面接は、社長・役員クラスが担当するケースが多く、「経営視点でのマッチ度」が見られます。
話題レベル:未来・志向・本音。
話すべき内容例
- 入社後にどんな価値を提供できるか
- 5年後・10年後にどうなりたいか
- 会社の理念・事業方針への共感ポイント
例
「これまで培った法人営業の経験を活かし、
将来的にはPM事業や開発にも関わり、収益基盤の拡大に貢献したいと考えています。」
ここでは、“自社と一緒に成長できるか”が焦点です。
面接官は「この人に未来を託せるか」を見ています。
感情を込めすぎる必要はありません。
冷静に、“自分の軸”を言葉で示すことが信頼につながります。
各段階で話題が変化していくイメージ
| 面接段階 | 話題の深さ | 話す比率 |
|---|---|---|
| 一次面接 | 事実(経歴・実績) | 7割:事実/3割:想い |
| 二次面接 | プロセス(思考・行動) | 5割:事実/5割:意図 |
| 最終面接 | 未来(志・方向性) | 3割:事実/7割:展望 |
このように、段階を追うごとに「思考」→「展望」へシフトしていくのが理想です。
よくある失敗パターン
- 一次面接から「御社の理念に共感して〜」と最終面接レベルの話をする
- 逆に最終面接でも「実績」を細かく話しすぎて浅く見られる
- 面接官の立場に合わせて“話題の深さ”を変えていない
これらは、すべて話題レベルのズレが原因です。
不動産業界ならではの面接の特徴
不動産業界では、数字と人間性の両方が見られる傾向があります。
一次面接では「数字の裏付け(成果)」、二次・最終では「数字を支えた行動・関係構築力」が問われます。
そのため、
- 取引件数や売上などの具体的データ
- 顧客対応やチーム貢献などの行動エピソード
をバランス良く話せるよう準備しておきましょう。
まとめ:面接は“積み上げ式ストーリー”で構成する
本記事をまとめると以下の通りです。
- 一次面接:自分の「土台」を明確にする
- 二次面接:自分の「考え方」を示す
- 最終面接:自分の「未来」を語る
この3段階を意識するだけで、「一貫した印象」「ストーリーのある候補者」として評価されます。
LINEで相談
