5年後、10年後、不動産のどの分野でどのようなポジションに就きたいか?
2025/10/21
投稿者:武藤翼
―目の前の成果ではなく、「キャリアの地図」を描くことができるか。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
面接やキャリア面談でよく聞かれる質問のひとつが、「5年後、10年後はどんなポジションに就きたいですか?」
この質問に明確に答えられる人は意外と少ないものです。
しかし、不動産業界では「どんな分野で、どんな成果を出したいのか」を明確に描ける人ほど、長期的に評価されやすい傾向があります。
今回は、不動産キャリアを長期視点で設計するための考え方をお伝えします。
LINEで相談不動産業界のキャリアは“縦”にも“横”にも広がる
不動産業界は、「営業」だけで終わらないキャリアの広がりがあるのが特徴です。
代表的なキャリアの方向性を整理してみましょう。
| 分野 | キャリアステップ | 将来のポジション例 |
|---|---|---|
| 賃貸仲介 | 営業 → 店長 → エリアマネージャー | チーム統括・営業戦略 |
| 売買仲介 | コンサルタント → 仕入れ担当 → 事業責任者 | 投資分析・収益管理 |
| プロパティマネジメント(PM) | 管理担当 → 運営責任者 → PM事業部長 | 収益改善・再生提案 |
| デベロッパー | 用地仕入れ → 開発企画 → 開発部長 | プロジェクト推進・都市開発 |
| CREコンサル・不動産テック | 法人提案 → コンサルタント → パートナー | 不動産戦略・DX支援 |
業界の変化に合わせて、専門性を深める“縦のキャリア”と、異分野へ拡張する“横のキャリア”の両軸で考えるのが理想です。
5年後:プレイヤーから「リーダー」への進化を意識する
5年後の目標は、“成果を出す個人”から“成果を生み出すチーム”へのシフトを意識すると現実的です。
例文
「まずは1年以内に顧客対応と物件知識を徹底的に磨き、3年後にはチーム内でトップ成績を出せる営業として信頼を得たい。
その上で5年後には、後輩育成やマネジメントにも関われるリーダーポジションを目指したいです。」
このように、短期(行動)→中期(成果)→長期(役割)の流れで話すと説得力が増します。
10年後:スペシャリスト or マネジメントのどちらを極めるか
10年後には、「専門性を極める道」と「経営に関わる道」に分かれていきます。
| タイプ | キャリアイメージ | 向いている人 |
|---|---|---|
| スペシャリスト型 | 投資不動産の分析・仕入れ・再生など専門特化 | 一つの領域を極めたい人 |
| マネジメント型 | 部署統括・新規事業立ち上げ・経営参画 | 組織を動かす力を磨きたい人 |
不動産業界は今後、データ・テクノロジー・再生の三軸で成長していくため、「専門性+マネジメントのハイブリッド人材」が求められていく時代です。
キャリアを考える上での3つのステップ
Step1:現状スキルの棚卸し
自分が今できること・強みを「職種別スキル表」で整理しましょう。
| スキル | 現状レベル | 今後の活かし方 |
|---|---|---|
| 顧客折衝 | ★★★★★ | 法人営業・CRE提案に転用可能 |
| 契約知識 | ★★★★☆ | 売買・PM業務に展開できる |
| 収益計算 | ★★★☆☆ | 投資分析・仕入れ判断に活かせる |
| チーム連携 | ★★★☆☆ | 店舗マネジメントに発展可能 |
自分のスキルを“職種横断的に使えるか”という視点を持つと、将来のポジション設計がしやすくなります。
Step2:業界トレンドを理解する
国土交通省では、近年「不動産×テクノロジー(PropTech)」や「CRE戦略」の推進を積極的に行っています。
また、脱炭素化や都市再生など社会的インパクトの大きい領域も注目されており、キャリアの視野を広げるチャンスが増えています。
Step3:5年後・10年後から“逆算”する
目標ポジションを先に設定して、今やるべきことを逆算します。
例
10年後 → PM事業責任者
5年後 → 物件運営チームリーダー
現在 → 契約・工事・コスト管理の基礎を習得
未来から逆算することで、学ぶべきスキルが明確になり、成長のスピードも加速します。
面接で伝えるときのコツ
企業は「夢」よりも「具体的な行動計画」を求めています。
NG:「将来は不動産業界で活躍したいです。」
OK:「将来的にはCRE領域に進み、法人の不動産活用を提案できる人材を目指しています。」
「やりたいこと × その会社でできる理由」をセットで話すと、面接官の印象が大きく変わります。
まとめ:未来を“語れる人”が、信頼される人
本記事をまとめると以下の通りです。
- 不動産業界は、縦にも横にも広がるキャリアがある
- 5年後はプレイヤー → 10年後はリーダーまたは専門家を目指す
- 自分の軸(分野)と会社の方向性をリンクさせて話す
不動産業界で転職したい方は、ぜひ「キャリすぐ」にご相談ください。
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