営業成績を羅列するだけでなく「再現性」のあるスキルとしてどう記述するか?
2025/10/26
投稿者:武藤翼
―数字の裏にある“プロセス”を言語化できる人が評価される。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「AXIDEA HR」を運営するAXIDEA編集部です。
職務経歴書や面接で「営業実績」を伝えるとき、つい「売上○億円」「契約○件」といった数字を並べがちです。
もちろん実績は大切です。
しかし採用担当者が本当に知りたいのは、「なぜその成果が出せたのか?」「再現性はあるのか?」の部分です。
つまり、数字そのものよりも成果を生み出したスキル・思考・行動です。
この記事では、不動産営業経験を「再現性のあるスキル」として伝えるための書き方を解説します。
LINEで相談数字を“結果”ではなく“証拠”として使う
多くの職務経歴書でありがちな記述は以下のとおりです。
「年間契約数120件達成」
「売上目標の150%を達成」
採用担当者にとっては、「なぜそれができたのか」「再現できるのか」がわからないため、印象に残りにくいのです。
数字は“実力を裏付ける証拠”として扱い、その背景にある行動パターン・戦略・分析力を明示することが重要です。
「再現性のあるスキル」を示す3ステップ
① 成果に至る“行動プロセス”を言語化する
単なる「頑張りました」ではなく、成果に至るまでの“行動の再現性”を伝えます。
たとえば
Before(悪い例)
売上1億円を達成。
After(良い例)
新規法人開拓を月30件ペースで継続。顧客の事業フェーズを分析し、潜在ニーズに基づく提案を実施。結果として売上1億円を達成。
数字に加え、どう行動したかを明示することで、再現可能なスキルとして伝わります。
② 共通パターン・分析軸を言葉にする
どの営業でも再現できるような「型」や「判断基準」を示すと、説得力が増します。
たとえば
- 商談の初回で「決裁者・タイミング・条件」の3要素を確認
- 案件化率を上げるため、リード情報を週単位でCRMに整理
- 提案資料の共通フォーマット化により、チーム平均成約率を向上
このように“仕組み的な思考”を記載すると、「成果を偶然ではなく、構造的に出せる人」という評価につながります。
③ チーム・組織に還元した事例を入れる
自分の成果だけでなく、「周囲にどんな影響を与えたか」を加えると、再現性がさらに強調されます。
例:自身の反響分析手法をチーム内で共有し、全体のCV率を15%向上。
個人プレーだけでなく、再現可能なノウハウを他者に展開できる人材として評価されます。
不動産営業の具体的な再現性アピール例
| 職種 | 書き方の例 |
|---|---|
| 反響営業 | 「問い合わせ~成約までの平均リードタイムを短縮。顧客属性ごとのヒアリングシートを独自作成し、CV率を20%改善。」 |
| 仲介営業 | 「担当エリアの競合動向を月次分析し、賃料相場の提案精度を高めた結果、指名紹介案件が前年比130%に増加。」 |
| 管理・PM営業 | 「オーナーとの定例面談フローを標準化し、更新率・リピート率の上昇に貢献。」 |
| 売買営業 | 「融資条件と利回りの両軸から投資家層をセグメント化。平均単価を前期比+25%へ。」 |
単なる「契約数」「売上」だけではなく、改善策・仕組み・データ活用などの再現要素を入れることがポイントです。
職務経歴書に書くときの例文
職務経歴書では、以下のように構成すると読みやすく、評価されやすくなります。
【職務概要】
法人・個人を対象に不動産仲介営業を担当。新規開拓から契約・引渡しまで一貫して担当。
【実績】
- 年間契約件数:85件(前年比+30%)
- 月間売上:平均450万円(社内TOP10%)
【再現性のある取り組み】
- 顧客属性別のニーズ分析をExcelで可視化し、提案精度を向上
- 契約後フォロー体制の改善により、紹介案件比率を40%に拡大
- 商談プロセスの標準化をチーム内で共有し、平均成約率を15%改善
このように「数字 → プロセス → 波及効果」の順で構成することで、数字以上の実力が伝わります。
まとめ:実績ではなく「仕組み」を語れる人が評価される
本記事をまとめると以下のとおりです。
- 数字だけでなく、成果を生んだ行動・仕組みを説明する
- 再現性のあるスキルは「誰でも再現できる構造」で語る
- チームへの波及や改善効果まで示すと一段上の印象に
AXIDEA HRでは、不動産転職の職務経歴書を“再現性ベース”で添削し、企業の採用担当者が「この人なら成果を再現できる」と感じる構成をアドバイスしています。
初回面談を通じてあなたの実績を「次の評価につながる形」にしましょう。
LINEで相談
