―上限年収は提示条件ではなく、実力評価の結果である。

こんにちは！不動産専門の転職支援サービス「AXI HR」を運営するAXIDEA編集部です。

求人票に記載されている「想定年収400〜700万円」の中で、自分がどの位置に当たるのか、気になったことはありませんか？

実は、このレンジには明確な企業側の意図があり、自分のキャリア・スキル・成果によって位置付けは大きく変わります。

この記事では、想定年収レンジの読み解き方と、自分がどこに位置するかを判断するためのポイントを紹介します。

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1. 想定年収レンジは「採用ターゲットの幅」を示している

企業が求人票に幅のある年収を記載する理由は、複数のスキルレベル・経験年数層を想定しているからです。

想定レンジ	想定ターゲット層	評価の軸
400〜500万円	業界未経験〜若手層	学習意欲・ポテンシャル重視
500〜600万円	即戦力層	担当者として成果を出せるスキル
600〜700万円	リーダー層	チーム統括・戦略提案・成果実績

つまり、レンジの上限は「採用上限額」ではなく「成果を出せる人への評価額」です。

上限年収で入社できる人は全体の1〜2割程度に過ぎません。

2. 不動産業界での年収レンジ設定の実例

不動産の職種ごとの年収レンジの実例は以下のとおりです。

職種	想定年収レンジ	傾向
賃貸仲介営業	350〜600万円	インセンティブ重視。成果次第で大きく変動。
売買仲介・投資営業	400〜1000万円	変動幅が大きい。歩合率・案件単価で年収差が出る。
プロパティマネジメント（PM）	450〜700万円	安定型。経験・担当棟数・規模で変動。
デベロッパー／開発	600〜1200万円	プロジェクト単位。成果連動ボーナスあり。
AM／ファンドマネージャー	700〜1500万円	経験・資産規模・英語力などでレンジ上限が決定。

「未経験から高年収」は販売したインセンティブ以外は難しいです。

一方で、実務経験＋資格＋成果の3点つを揃えれば、レンジ上限での提示も十分可能です。

関連記事：企業が重視する資格（宅建士など）の取得時期や活用実績をどうアピールするか？

3. 自分の年収レンジ内の位置を判断する3つの基準

① スキルの再現性

「その成果を別の環境でも再現できるか」が上限年収の基準。
属人的な実績ではなく、プロセスを説明できるかどうかが重要。

② 業務範囲の広さ

単なる担当者か、案件管理・チーム育成まで担えるか。
裁量の大きさがそのまま評価レンジに反映される。

③ 資格・専門性

宅建士・簿記2級・不動産証券化協会認定マスターなど、専門資格は査定の加点要素になります。

特に資格を「実務にどう活かしてきたか」を説明できると評価されやすい傾向にあります。

4. 面接で想定年収を確認するときの言い方

年収の話はデリケートですが、聞き方を工夫すればネガティブな印象を与えません。

• 御社の想定レンジの中で、どのあたりを目安に考えると良いでしょうか？
• 成果に応じて上限レンジまで到達されている方は、どのような実績を出されていますか？

このように質問すると、評価基準や実績モデルを自然に引き出せます。

5. レンジの上限を狙うためにできる準備

上限提示を狙うには、年収交渉よりも事前の材料準備が重要です。

1. 過去の成果を定量的にまとめておく（前年比◯％増、粗利◯円など）
2. 自身の役割・裁量・提案事例を明確化
3. 他社平均年収や市場相場（例：OpenWork、リクルート調査）も確認

数字と再現性で語れる人材は、企業にとって投資価値のある採用と見なされます。

関連記事：年収交渉の意図を聞かれた際のスマートな返答は？

6. まとめ：正しい実績を積めば年収上限は十分ありうる

本記事をまとめると以下のとおりです。

• 想定レンジは「採用層の幅」であり、「保証額」ではない
• 自分のスキル・役割・資格で、どこに位置するかを把握する
• 面接ではレンジ基準を質問し、成長段階を描く

AXI HRでは、不動産業界各社の年収テーブル・評価基準・昇給実績をもとに、あなたがどのレンジで採用される可能性が高いかを分析し、最適な年収提示をサポートしています

「相場感」と「評価基準」を知ることが、年収アップの第一歩です。

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