未経験歓迎は本当?人事経験者が語る本音と建て前
2025/10/31
投稿者:武藤翼
―歓迎の言葉に隠された、企業の本音を見抜く。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「AXI HR」を運営するAXIDEA編集部です。
求人票でよく見かける「未経験歓迎」という言葉があります。
実際にどこまで本当なのか、入社後に想像以上に実務がハードだった教育制度がないと感じるケースも少なくありません。
この記事では、不動産業界における「未経験歓迎」の真意を読み解き、応募前に確認すべきポイントを解説します。
LINEで相談1. 「未経験歓迎」と「未経験採用可」は違う
まず押さえたいのは、求人の文言が教育体制があることを意味しているとは限らないということ。
- 「未経験歓迎」=ポテンシャルを重視。本人のやる気・主体性に期待している
- 「未経験可」=スキルがなくても応募可能。だが教育制度は会社によって異なる
つまり、歓迎はあくまでスタンスの表明であり、教育の仕組みまでは保証していません。
関連記事:企業が重視する資格(宅建士など)の取得時期や活用実績をどうアピールするか?
2. 不動産業界に多い「未経験歓迎」ポジションの実態
不動産業界では、営業・管理・仕入・PM(プロパティマネジメント)などで「未経験歓迎」がよく見られます。
しかし、ポジションごとに“歓迎の度合い”が異なる点に注意が必要です。
| 職種 | 未経験の受け入れ度 | 教育・サポートの傾向 |
|---|---|---|
| 賃貸仲介営業 | ◎ 非常に高い | OJT中心。ロープレや営業同行あり。 |
| 売買仲介・投資営業 | ○ 高いが実力主義 | 数値管理が厳しいため、早期成果を求められがち。 |
| 管理(PM)・リーシング | △ 専門知識が必要 | 教育体制が整っている企業ならキャッチアップ可能。 |
| 仕入・開発系 | △〜× 限定的 | 経験・人脈重視。育成枠は少ない傾向。 |
このように「未経験でも挑戦できる分野」と「即戦力が求められる分野」を見分けることが大切です。
3. 本当に育てる気がある会社の見分け方
教育制度・OJTが明記されている
「入社後3か月の研修」「ロープレ・同行制度」「宅建取得支援」など、
具体的な育成プロセスが求人票に書かれているかをチェック。
定着率や平均勤続年数を開示している
離職率が高い会社は、教育より「自走できる人材」を前提にしている場合が多いです。
面接で「入社後1年の成長イメージ」を説明できる
誠実な企業ほど、育成スケジュールを明確に提示します。
「まず何を覚えてもらうか」が具体的に話せるかがポイントです。
関連記事:企業ブランドや評判(顧客評価)は?
4. 面接時に確認すべき質問例
未経験で挑戦する場合、以下のように質問してみましょう。
- 「未経験入社の方が活躍している事例を教えてください。」
- 「入社後どのような研修・サポートがありますか?」
- 「評価基準は成果のみか、プロセスも見ていただけますか?」
この質問で企業の“育成姿勢”が見えてきます。
明確に答えられない企業は、実質的には即戦力採用の可能性が高いです。
5. 未経験でも活躍できる人の共通点
どの企業でも成果を出している未経験者には、共通点があります。
- 素直にフィードバックを受け止められる
- 数値管理に抵抗がない
- 知らないことを放置せず、自分で調べ・聞ける
- 宅建などの資格取得を早期に目指している
つまり、受け身ではなく自走できる学習姿勢が求められます。
「歓迎」は伸びしろへの期待であり、放置しても伸びるではありません。
6. まとめ:未経験歓迎の中でも最適な求人を探そう
本記事をまとめると以下のとおりです。
- 歓迎=育成方針のため、採用の保証ではない
- 教育体制・定着率・キャリア事例を必ず確認する
- 主体的に学ぶ姿勢を持てば、未経験でも十分活躍できる
AXI HRでは、不動産業界各社の教育体制・定着率・未経験者活躍事例をデータベース化。
本当に育ててくれる会社だけを厳選してご紹介しています。
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