不動産業界でAIに代替されにくい仕事とは
2025/11/13
投稿者:武藤翼
こんにちは。不動産専門の転職支援サービスを運営するAxi HRです。
近年、ChatGPTや生成AIの普及により「AIで仕事がなくなるのでは?」という不安を感じる方が増えています。
特に不動産業界では、営業や管理など幅広い業務がAI化の対象になりつつあります。
しかし実際には、AIでは代替できない人間ならではの価値を発揮できる仕事も数多く存在します。
この記事では、不動産業界でAIに代替されにくい職種と、その理由を具体的に解説します。
LINEで相談1. 不動産業界におけるAI活用の現状
不動産業界ではすでに多くの企業がAIを活用しています。
たとえば以下のような領域です。
- 物件価格の自動査定(AI査定)
- 入居希望者の属性スコアリング
- チャットボットによる問合せ対応
- 需要予測・エリア分析(地価・人口動態)
こうしたツールにより、単純業務やデータ処理の効率化は急速に進んでいます。
一方で、AIが不得意とする領域も明確です。
2. AIに代替されやすい業務とは?
AIが得意なのは、「過去データに基づく反復業務」「パターン予測」「定量分析」です。
そのため、次のような業務は将来的に自動化が進むと考えられています。
- 物件データ入力・書類作成などの定型事務
- 問合せメールの一次対応
- 賃貸募集条件の自動提案
- 査定価格の算出
これらの仕事は、AIが既存データを活用して高速・正確に処理できるため、人的介入が少なくなる傾向にあります。
3. AIに代替されにくい不動産の仕事とは?
AIが苦手とするのは、「人間の感情」「創造性」「関係構築」「長期的判断」が関わる領域です。
不動産業界で代替されにくい主な職種は次の通りです。
(1)用地仕入れ・開発企画職
土地のポテンシャルを見抜き、法規制・地域性・人の流れを総合的に判断する業務。
AIが数値で示せない「街の空気感」「将来の構想力」を要します。
(2)法人営業・資産コンサルティング職
企業の経営課題や投資戦略を理解し、不動産を通じて最適解を提案する仕事。
顧客の信頼関係と交渉の中で決まるため、AIには代替できません。
(3)PM(プロパティマネジメント)・AM(アセットマネジメント)職
建物の価値を最大化するために、テナント対応・修繕判断・資産戦略を行う職種。
AIは数値最適化は得意でも、「人と現場を動かす判断」は人間が担います。
(4)再開発・都市計画関連職
地域住民・行政・企業など多様なステークホルダーと連携し、街をつくる仕事。
政治的・感情的調整が必要なため、AIには介入できません。
(5)人材マネジメント・営業マネージャー職
チームのモチベーション管理や人材育成など、「人の成長」を扱う領域は完全に人の領域です。
4. 「AIを使いこなせる人」こそ評価される時代に
AI時代においては、「AIに負けない人材」ではなく、AIを活用できる人材が評価されます。
- AIで市場分析を行い、自分の提案に活かす営業
- ChatGPTを使って契約書ドラフトや議事録を効率化する企画担当
- データ分析ツールで物件ポートフォリオを見える化するAM担当
上記のように、AIを道具として使いこなす人は、AIに代替されるどころか生産性を飛躍的に高める側になります。
5. 不動産業界で今後伸びるキャリア領域
AI導入が進むことで、逆に需要が高まる仕事もあります。
- DX推進担当・業務改善担当(PropTechツール導入の中心)
- データアナリスト・BI担当(経営・営業判断にデータを提供)
- コンサルティング営業(AI分析を基に最適提案を行う職種)
- リーガル・コンプライアンス職(AI利用に関する法務・倫理対応)
不動産業界は「人×テクノロジー」の融合が進んでおり、AIリテラシーを持つ人材ほどキャリアの選択肢が広がるのが現実です。
6. まとめ:AI時代に価値が高まるのは「判断力」と「関係構築力」
AIが進化するほど、人間にしかできない領域が際立ちます。
不動産業界で今後も求められるのは、数字では測れない価値を見抜き、人と信頼関係を築く力です。
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