不動産業界の「就職難易度」はどう決まる?偏差値に頼らず本質だけを解説
2025/11/15
投稿者:武藤翼
こんにちは、不動産専門の転職支援サービスAxi HRです。
「不動産業界って入りやすいの?入りにくいの?」
「デベロッパーは倍率が高いって聞くけれど本当?」
こんな疑問をよくいただきます。
結論から言うと、不動産業界には公式の就職偏差値というものは存在しません。
ですが、企業の実情や業界構造を理解すれば、どの領域が入りやすく、どこが難しいのかは自然とみえてきます。
この記事では、偏差値のような曖昧な指標に頼らず、業界の仕組み・企業規模・仕事の専門性 といった「本質」から難易度をわかりやすく整理します。
LINEで相談就職偏差値が当てにならない理由
ネット上でよく見る「就職偏差値表」は、あくまで民間サイトが独自に作成したものです
たとえば評価項目など、以下のように人によってバラバラです。
- 人気の高さ
- 年収水準
- 採用人数の多さ
- 学歴との相性
- SNSでの話題性
なんとなくのイメージで順位付けされていることも多く、公式な根拠があるわけではありません。
だからこそ、偏差値ではなく、業界構造そのものを理解することが重要です。
■ 不動産業界の就職難易度は「3つの要素」でほぼ決まる
不動産業界は会社規模・職種・役割の幅が非常に広く、難易度の差も“構造的”に生まれています。
① 「採用人数」の差がそのまま難易度になる
不動産会社は、規模によって採用枠がまったく違います。
- 総合デベロッパー(例:三井・三菱系)
└ 毎年の採用人数が極端に少ない - 準大手・マンション開発会社
└ 多少広いが、まだ狭き門 - 仲介・管理会社
└ 毎年大量に採用する会社が多い
採用枠が少なければ、当然倍率は上がります。
これが「デベロッパー=狭き門」と言われる最大の理由です。
② 「専門性の高さ」で難易度が変わる
同じ不動産といっても、仕事の性質がまったく違います。
- 土地の仕入れ・企画 → 専門職寄り
- 売買仲介 → 高い営業スキル
- 賃貸仲介 → 未経験者を育てる体制が多い
- 賃貸管理 → 事務寄りで安定志向の人も活躍しやすい
- 不動産運用(PM/AM) → 金融・投資の知識が必要
職種の複雑さによって、企業側が求めるスキルレベルも変わり、結果として「入りやすさ」に差が生まれます。
③ 「年収水準が高い領域」は人気が集まりやすい
シンプルに、待遇が高い会社は応募者が多くなり、難易度が上がります。
- デベロッパー
- AM(アセットマネジメント)
- 大手売買仲介
これらは高収入・ブランド力があるため、自然と受ける人が増えます。
不動産業界の実際の難易度レベル
難易度:非常に高い
最も難易度が高いのは、総合デベロッパーです。たとえば三井不動産、三菱地所、住友不動産、野村不動産HDなどが該当します。
特徴
- 採用人数が極端に少ない
- 給与水準が高く、応募者が殺到
- 開発・企画職は専門性が強い
難易度:やや高い
準大手デベロッパー・大手マンション開発会社は2番目に難しい領域です。
東急不動産HD、長谷工、森ビルなどが該当します。
特徴
- 門戸は広がるが、それでも競争は激しい
- 開発経験者が有利
難易度:中くらい
売買仲介(大手仲介会社など)が該当します。
特徴は以下のとおりです。
- 営業力重視
- 未経験でも採用される
- 学歴よりも成果志向
難易度:比較的入りやすい
賃貸仲介・不動産管理(PM/BM)が該当します。
特徴は以下のとおりです。
- 採用人数が多い
- 未経験OKの会社が多数
- 事務寄り・安定重視の働き方も選べる
給料より大切なのは「適性」と「方向性」
志望者の多くが「給料」だけで会社を選びがちですが、自分に合わない領域に入るとミスマッチが起こりやすいです。
ミスマッチを起こさないために大切なのは、以下の4つです。
- 働いている人の雰囲気
- 会社の方針
- 10年度のキャリアから逆算しているか
- やり切る覚悟があるか
偏差値よりも、「自分に向いている仕事」を軸に企業を選ぶ方が成功しやすい というのが、不動産業界の現実です。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおりです。
- 不動産業界に公式の就職偏差値は存在しない
- 難易度は「採用人数」「職種の専門性」「年収水準」で決まる
- 仲介・管理は未経験でも挑戦しやすい
「総合デベロッパーを目指せるか知りたい」
「未経験から入りやすい企業を教えてほしい」
「自分に向いている仕事を知りたい」
そんな方は、Axi HRが無料で個別相談を行っていますので、気軽にご相談ください。
LINEで相談
