転職によって「何を解決したいのか」を具体的に定義できているか?
2025/10/16
投稿者:武藤翼
―“なんとなく転職したい”を脱し、目的を言語化する力
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
「今の職場にモヤモヤしている」
「転職したいけど、理由をうまく説明できない」
「求人を見ても、どれが自分に合っているのか分からない」
このように“なんとなく”転職を考えている方は多いですが、成功する転職には共通点があります。
それは、「転職によって何を解決したいのか」を具体的に定義できていることです。
LINEで相談なぜ「目的の定義」が転職成功の鍵になるのか
厚生労働省の調査によると、転職者の約4割が「転職後に想定と現実のギャップを感じた」と回答しています(厚生労働省「令和5年転職者実態調査」)。
このギャップが生まれる最大の理由は、「不満」だけが先行し、解決すべき課題を明確にしていないこと。
つまり、転職は“逃げ場”ではなく“課題解決の手段”であるという視点を持つことが大切です。
転職の目的を曖昧にしたまま動くとどうなるか
目的が不明確なまま転職活動を始めると、次のようなリスクがあります。
- 求人選びの軸がぶれて、内定後に迷う
- 面接で説得力がなく、「なんとなく転職した人」に見える
- 入社後に「思っていた環境と違う」と早期離職につながる
不動産業界のように職種・評価制度・給与体系が多様な業界では、この「目的のズレ」が後悔の原因になりやすいのです。
転職で解決したい課題の3分類
キャリすぐでは、転職目的を「3つの軸」で整理することをおすすめしています。
① 報酬・待遇の課題
→ 年収・インセンティブ・評価制度の不透明さを解消したい。
② 環境・人間関係の課題
→ 上司・同僚との関係、働き方、社風が自分に合わない。
③ キャリア・成長の課題
→ 成果は出しているが、スキルが伸びる実感がない。
この3つのどこに自分の課題があるのかを整理することで、
「何を変えたいのか」が明確になります。
関連記事:現在の職場で不満に感じている「真の理由」は年収か、評価か、環境か?
課題を“解決目線”で再定義してみよう
不満をそのまま転職理由にするのではなく、「どうすればそれが解決するか」という形に置き換えると、行動の方向性が見えます。
例)
- ×「給与が低い」 → ○「成果に応じて評価される環境に行きたい」
- ×「人間関係が悪い」 → ○「チームで成果を出す文化のある会社で働きたい」
- ×「成長できない」 → ○「経験を活かしながら新しい領域に挑戦したい」
こうして言語化された目的は、面接時の志望動機やキャリアビジョンにも直結します。
不動産業界で“解決すべき課題”の具体例
不動産業界は成果主義の側面が強く、職場によって働き方が大きく異なります。
たとえば次のような課題を解決したいケースが多いです。
- 歩合重視から固定+評価型の企業へ(安定性の確保)
- 個人営業から法人・CRE営業へ(スキルの幅を広げたい)
- 仲介からPM・AM・デベロッパーへ(キャリアの専門性を高めたい)
このように、“自分の課題をどう変えたいか”を具体的に描くことが、転職活動の出発点になります。
「転職で何を解決したいのか」を整理する3ステップ
- 現職で感じている課題を書き出す
→ 給与・人間関係・業務内容・将来性などをリスト化。 - それぞれの課題に“原因”をつける
→ 「なぜそう感じるのか?」を掘り下げる。 - 解決策を“転職後の状態”で定義する
→ 「こうなれば満足できる」という理想像を設定。
この3ステップを行うと、
“なんとなく転職したい”が“何を実現したいか”に変わります。
転職の目的を明確にすることで得られる3つの効果
- 面接での一貫性が生まれる
→ 転職理由・志望動機・自己PRがスムーズにつながる。 - 求人選びが効率的になる
→ 条件ではなく「目的達成につながる企業」を選べる。 - 入社後のミスマッチを防げる
→ 自分が求める“成果・成長・満足度”を実感しやすくなる。
転職の「軸」を明確にした人ほど、結果的に内定率・定着率が高いというデータもあります。
まとめ:転職は「逃げること」ではなく「解決すること」
転職は、今の不満から逃げることではありません。
自分の課題を整理し、それをどう解決するかという戦略を立てることです。
- 転職理由を“感情”ではなく“課題”として言語化する
- 解決後の理想状態をイメージする
- 面接では「前向きな変化」として伝える
この3つを意識することで、転職活動は“受け身”から“戦略的”に変わります。
LINEで相談
