不動産市場トレンドに関する見解を答えられるか?
2025/10/17
投稿者:武藤翼
―“営業力”よりも“市場理解力”が問われる時代へ。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
不動産業界の面接では、最近こんな質問をされることが増えています。
「最近の不動産市場についてどう思いますか?」
「今後の賃貸・売買市場はどう変化すると考えていますか?」
一見難しそうな質問ですが、実はこれは知識”ではなく考え方を見られている質問です。
市場トレンドをどう捉え、自分の仕事にどう活かしていくか——。
その視点を持てる人こそ、企業にとって“即戦力”とみなされます。
LINEで相談面接で問われる「市場トレンドへの見解」とは?
この質問には、単なる時事知識ではなく、ビジネス視点を持っているかを確認する意図があります。
採用担当者が見ているのは次の3点です。
- 市場動向を把握するアンテナがあるか
- データや事実をもとに論理的に話せるか
- その情報を自分の仕事にどう活かせるか
つまり、「市場を語る」=「自分の仕事を客観視できる人」かどうかを判断しているのです。
不動産市場のトレンドを押さえる3つの視点
昨今の転職において、押さえておきたい主なトレンドは以下の3つです。
- オフィス市場の二極化
→ 大規模ハイグレード物件への需要集中と、中小ビルの空室率上昇。
→ テレワークの定着により、面積縮小やフレキシブル契約が増加。 - 住宅市場の価格高騰と金利リスク
→ 「不動産価格指数」によると、2024年以降も住宅価格は全国的に上昇傾向。
→ 特に都市圏では新築供給減少により、既存住宅の流通が活発化。
→ 出典:不動産価格指数(国土交通省) - 不動産テックと業務効率化の加速
→ AI査定、バーチャル内見、電子契約など、DX化が急速に進行。
→ 生産性を高める人材が求められている。
これらの要素を「自分の職種」にどう結びつけるかが、面接での差になります。
回答の構成テンプレート(3ステップ)
市場トレンドの質問に対しては、次の3ステップで答えると、知的でバランスの取れた印象になります。
① ファクト(事実)を簡潔に述べる
「直近の不動産価格指数では、住宅価格が前年より上昇しています。」
② 自分の見解を示す
「ただし賃料上昇が続けば、企業のオフィス面積はさらに縮小する可能性があります。」
③ 業務との接点を語る
「私自身もテナント動向を把握し、コンサル営業として面積削減提案にも対応できるようにしています。」
この流れなら、ニュースの知識を「自分の仕事」に転換して語れるため、説得力が生まれます。
不動産業界職種別:トレンドとの結びつけ方
- 仲介営業(賃貸・売買)
→ 「市場動向を踏まえた査定根拠を示す力」が信頼に直結。 - PM・管理会社
→ 「空室率データと賃料改定の根拠」を持つことでオーナー提案の説得力が増す。 - デベロッパー・開発職
→ 「人口動態・金利・都市計画」などマクロ視点の理解が強みになる。
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市場理解力を高める情報源リスト
不動産業界のトレンドを把握するには、ニュースアプリよりも省庁・業界団体のデータを見るのが効果的です。
- 不動産価格指数(国土交通省)
- 土地取引動向調査(国土交通省)
- 不動産業統計集(不動産流通推進センター)
- 日銀短観・住宅ローン金利推移(日本銀行)
データに基づいた発言ができると、「この人は日常的に情報収集をしている」と信頼されます。
こんな受け答えが好印象
「不動産市場はエリアや用途で二極化しています。
オフィスは都心集中、賃貸は単身向けが堅調です。
そのため、顧客の事業フェーズに応じて提案内容を柔軟に変えることが重要だと考えています。」
このように「市場→影響→行動」の流れで話すと、思考の深さが伝わり、実務にも直結する受け答えになります。
まとめ:「市場を語れる人」は、信頼される人。
不動産業界で成果を出す人ほど、目の前の営業だけでなく、市場の変化を読み取っています。
- データを根拠に、動向を自分の言葉で説明できる
- トレンドを自分の提案・行動に落とし込める
- 定期的に市場情報をアップデートしている
この3点を意識すれば、「数字に強い」「戦略的に考えられる人」として評価されるでしょう。
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