企業が成長ステージ(スタートアップ、成熟期)のどこにあるかを確認する
2025/10/18
投稿者:武藤翼
―“勢い”だけでなく、“方向性”で会社を選ぶ。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
求人票を見るとき、「設立年数」や「社員数」だけで企業を判断していませんか?
実は、転職で失敗する大きな原因の一つが、「企業の成長ステージ」と自分の志向・スキルのミスマッチです。
この記事では、企業の成長フェーズを正しく見極め、どんな環境が自分に合うのかを整理するためのポイントを解説します。
LINEで相談なぜ「企業の成長ステージ」を知る必要があるのか?
同じ業界・同じ職種でも、企業フェーズが違えば、求められる能力も働き方もまったく異なります。
例えば、
- スタートアップでは「仕組みを作る力」
- 成長期企業では「拡大を支える実行力」
- 成熟期企業では「安定と改善のバランス感覚」
がそれぞれ重視されます。
つまり、「成長ステージを見誤る」と、入社後に「やることが思っていたのと違う」と感じる原因になるのです。
企業の3つの成長ステージを理解しよう
① スタートアップ期(創業~3年目)
特徴
スピード重視・少人数・意思決定が速い。
業務範囲が広く、全員がプレイヤー兼企画者。
向いている人
- 新しい仕組みを作りたい
- 裁量を持ってスピーディーに動きたい
- 変化を楽しめるタイプ
注意点
ルールが未整備で、労働時間や役割が流動的なことも。
成果とスピードがすべて、という環境に向くかどうかが鍵です。
② 成長期・拡大期(3年~10年)
特徴
仕組みが整い始め、採用・教育・営業体制が拡充。
“人を増やしながら効率化するフェーズ”。
向いている人
- 数字目標に強いプレイヤー
- チームマネジメント志向がある
- 改善提案を実行に移せるタイプ
注意点
組織構築の真っ只中であり、「整っていない中でも結果を出す力」が求められます。
③ 成熟期(10年~)
特徴
制度・評価が安定。ブランド力が確立しており、社会的信頼が高い。
向いている人
- 安定した環境で長期的にキャリアを築きたい
- 深い専門性を磨きたい
- 部署横断で大規模案件に携わりたい
注意点
意思決定に時間がかかる、裁量が限られるなど、“スピード感”はやや鈍化します。
ただし、仕組みの中でどう成果を出すかを考えられる人には最適な環境です。
自分に合うステージを見極める3つの質問
- スピード感と安定感、どちらを重視したいか?
- 「ルールを作る側」と「ルールを活かす側」どちらが得意か?
- どんな規模のチームで力を発揮しやすいか?
この3つを明確にすることで、自分の性格・キャリア志向に合ったステージを選びやすくなります。
面接で確認すべき「成長ステージ」の見極め質問例
面接時に、以下のような質問をすると企業の実態を掴みやすくなります。
「直近3年での社員数・拠点数の推移を教えてください。」
「今後の組織拡大の方向性をどのように描かれていますか?」
「社内で評価・昇格の仕組みは整っていますか?」
これらの質問は、企業の“スピードと安定性”を見抜く指標になります。
不動産業界ならではの“成長ステージ”の見方
不動産業界では、事業フェーズが会社によって大きく異なります。
- スタートアップ型: IT×不動産(例:不動産テック企業、仲介DX)
- 成長期型: 管理・賃貸・売買の拡大を進める地場企業
- 成熟期型: ブランド・信頼・ネットワークを重視する上場企業
どのフェーズにもメリットがあります。
大切なのは、「今の自分がどんな環境で一番力を発揮できるか」を理解することです。
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企業ステージとキャリア成長の相性マップ
| あなたの志向 | 向いているフェーズ | 理由 |
| ゼロから事業をつくりたい | スタートアップ期 | 自由度が高く、成果が直結する |
| チームで成果を拡大したい | 成長期 | 組織拡大と仕組み構築の両方を経験できる |
| 安定環境で専門性を深めたい | 成熟期 | 長期的な信頼関係の中でスキルを磨ける |
このように整理すると、転職先の選び方が“感覚”から“戦略”に変わります。
まとめ:企業選びは「勢い」ではなく「フェーズの相性」で。
転職活動では「勢いのある会社」や「話題のベンチャー」に惹かれがちですが、本当に大切なのは、企業フェーズと自分の働き方の相性です。
- 変化を楽しむならスタートアップへ
- 組織成長を支えたいなら成長期へ
- 安定・信頼の中で深めたいなら成熟期へ
どの選択も正解。
重要なのは、「今の自分にとっての最適解」を選べるかどうかです。
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