円満退社のための引継ぎ計画は?
2025/10/19
投稿者:武藤翼
―“去り際の印象”が、あなたのキャリアの評価を決める。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
転職を決意した瞬間から、次に大切になるのが「円満退社のための引継ぎ計画」です。
退職の伝え方やスケジュールの立て方を誤ると、せっかくのキャリアアップが“悪い印象”で終わってしまうことも。
特に不動産業界では、担当顧客・契約案件・オーナー対応など、引継ぎの不備が社内外の信頼に直結します。
この記事では、円満退社のために実践すべき引継ぎのステップと、“辞め方で評価される人”の行動を解説します。
LINEで相談円満退社とは「辞める理由」より「去り方」で決まる
多くの人が“退職理由”ばかりを気にしますが、実は上司や同僚の印象に残るのは「最後の3週間」の行動です。
退職を伝える勇気よりも、「きちんと終わらせる責任感」こそが信頼を生むのです。
この“去り際の丁寧さ”が、将来の転職先や取引先でもあなたの評価に影響します。
引継ぎ計画の基本ステップ(全体像)
退職時の引継ぎは、以下の4ステップで整理するとスムーズです。
- 退職スケジュールを上司と共有する
- 業務リストを洗い出す(担当範囲の可視化)
- 引継ぎ資料を作成する
- 後任・チームとの面談で口頭補足を行う
この流れを守るだけで、混乱を防ぎ「信頼を残す辞め方」ができます。
ステップ①:退職スケジュールを明確にする
まず、退職日を伝える際には「感謝」と「協力姿勢」をセットに伝えましょう。
「急なご報告となり恐縮ですが、〇月末で退職させていただきたいと考えております。残りの期間は、しっかりと引継ぎを進め、チームにご迷惑をおかけしないよう努めます。」
この一言で、“立つ鳥跡を濁さず”の姿勢が伝わります。
退職日が確定したら、「引継ぎ完了の目標日」と「最終出社日」をカレンダーに明示して共有します。
ステップ②:業務リストを可視化する
担当している業務をカテゴリ別に整理します。
たとえば不動産営業職なら、以下のような形式が効果的です。
| 業務カテゴリ | 内容 | 状況 | 引継ぎ対象者 |
|---|---|---|---|
| 顧客対応 | A社、B社の法人契約更新対応 | 進行中 | 山田さん |
| オーナー対応 | 定期報告資料の作成 | 完了 | ー |
| 案件管理 | ○○ビル退去後対応 | 作業中 | 佐藤さん |
| 契約関連 | ○○ビル賃貸契約書ドラフト | 要確認 | 法務担当 |
このように可視化することで、誰が見ても分かる引継ぎ資料になります。
ステップ③:引継ぎ資料を作成する
引継ぎ資料は、マニュアルではなく実務書としてまとめるのがコツです。
特に意識すべきポイントは以下の3点。
- 案件の背景を必ず書く(経緯・関係性・注意点)
- 次にやるべきアクションを明記(ToDo形式)
- ファイル・システムの格納場所を明示(共有ドライブ、賃貸革命など)
資料を残す目的は、「担当が変わっても混乱しない状態を作ること」です。
ステップ④:後任・チームへの“口頭引継ぎ”
資料を渡しただけでは、引継ぎは完了しません。
後任者に意図と注意点を伝える口頭面談を必ず行いましょう。
「このオーナー様は定期連絡のタイミングを気にされます」
「この顧客は、価格よりも対応スピードを重視されています」
こうした“数字に出ない情報”こそ、最も重要な引継ぎ内容です。
不動産業界における引継ぎの注意点
- 契約書や重要事項説明書の最終確認を残さない
→ 法的リスクを防ぐために必ず完了させる。 - 顧客・オーナーへの退職報告タイミングを上司と調整する
→ 直接報告の順序を誤るとトラブルの原因になる。 - メール・電話帳・チャット履歴を整理
→ 個人情報保護・社内コンプライアンスの観点で必須。
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“良い辞め方”は、次のチャンスを呼ぶ
円満退社を果たした人ほど、数年後に「前職の同僚・上司」から再び声をかけられるケースが多いものです。
不動産業界は横のつながりが強い業界だからこそ、辞め方ひとつで信頼が残るかどうかが決まるといっても過言ではありません。
まとめ:退職は「終わり」ではなく「信頼の最終ステージ」
- 引継ぎスケジュールを明確に共有する
- 担当業務を可視化し、背景情報まで残す
- 後任者との面談で“人の温度”を引き継ぐ
この3つを実行すれば、あなたの退職は「次につながる円満退社」になります。
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