職務経歴書の適正枚数と情報量の整理は何が正解?
2025/10/22
投稿者:武藤翼
―“書きすぎ”も“書かなさすぎ”もNG。読みやすさが採用の第一印象を決める。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
転職活動を進めるうえで、「職務経歴書のボリュームはどれくらいが正解?」と悩む方は多いのではないでしょうか。
1枚だと情報が足りない気がする、3枚以上だと読んでもらえない気もする。
この記事では、不動産業界の実例を踏まえながら、採用担当者に“伝わる”職務経歴書の枚数・情報量の基準と整理方法を解説します。
LINEで相談結論:職務経歴書は「2枚」が最も評価されやすい
人事・採用担当者の平均閲覧時間は、1通あたり1~2分程度と言われています。
つまり、どんなに実績が豊富でも、読みやすさがなければ印象に残りません。
不動産業界の場合、最も効果的なのは、A4サイズ2枚構成(1枚目=概要、2枚目=実績・成果)です。
| 枚数 | 向いているケース | 採用側の印象 |
|---|---|---|
| 1枚 | 20代・経験3年未満/未経験転職 | シンプルで見やすいが深みは出にくい |
| 2枚 | 経験5〜15年/中堅層 | 情報と読みやすさのバランスが最適 |
| 3枚以上 | 管理職・専門職・複数社経験者 | 専門性は伝わるが冗長に見えるリスクあり |
2枚を超える場合は「要約版+詳細資料」を分ける形にするのが理想です。
1枚目:採用担当者が“最初に見る”構成にする
最初の1枚目は、「全体像が3秒で伝わる」ことがポイントです。
おすすめの構成は以下の通りです。
① 職務要約(5〜6行)
キャリア全体を“ストーリー”でまとめます。
例
「賃貸仲介営業として約6年間、法人・個人双方への物件提案を担当。
年間150件超の契約実績を持ち、特にオフィス移転や店舗出店に強みを持つ。
その後、プロパティマネジメント業務に従事し、オーナー資産の稼働率向上に寄与。」
採用担当者はここで「どんな分野で活躍できそうか」を判断します。
② 職務経歴(会社ごとに時系列で記載)
各社の在籍期間・業務内容・役職を簡潔に記載しましょう。
ただし、1社あたり5〜6行以内に収めるのが理想です。
例
株式会社〇〇(2019年4月〜現在)
【事業内容】オフィス仲介・PM業務
【担当業務】法人営業/物件調査/契約交渉/更新・退去手続き
【役職】主任(4名のチームマネジメント)
業務詳細よりも「成果に直結するポイント」を抽出しましょう。
③ 強み・資格・スキル
- 宅地建物取引士
- 簿記2級
- Excel(関数・表作成)、Word、PowerPoint
- 営業戦略策定・KPI管理
職務と直結しないスキルは省き、「今後の業務に活かせるもの」に絞ることが大切です。
2枚目:実績・成果を“数字”で伝える
2枚目では、あなたの成果を「定量的に」表現します。
例
- 年間契約件数:150件(前年比120%達成)
- 管理物件の稼働率:95%以上を維持
- 仲介部門売上:年間3,000万円達成
- 新規オーナー開拓:月平均5件
数字がない場合は、件数・割合・比較のいずれかで代替できます。
さらに、実績を「改善」「創出」「継続」の3分類で整理すると、より読みやすくなります。
| 種別 | 内容 | 記載例 |
|---|---|---|
| 改善 | 問題を解決した事例 | 空室率を20%→8%に改善 |
| 創出 | 新たな価値を生み出した事例 | 新規オーナー契約5件を創出 |
| 継続 | 安定した成果 | 3年連続目標達成率100% |
情報量を整理する3つのルール
① “エピソードは1社につき1つ”
全ての実績を書こうとせず、最もインパクトのある成果1つに絞ります。
複数書く場合は、「売上系」「顧客系」「改善系」のようにテーマを分けましょう。
② “修飾語より数字”
「多くの」「多数の」「積極的に」は曖昧です。
「10件」「前年比120%」「3名体制で担当」と具体化することで印象が残ります。
③ “見出しで流れを作る”
採用担当者は、多くの候補者の書類選考を行っています。
基本的には書類を流し読みするため「▶成果概要」「▶担当領域」「▶実績」のように、見出しを設けて印象に残るように工夫しましょう。
採用担当者が「読まれる職務経歴書」と判断するポイント
- 経歴が時系列で分かりやすい
- 成果が数字で明示されている
- 応募ポジションとの関連性が明確
- 文章量が多すぎず、空白がある
- フォーマットに統一感がある
つまり、“読みやすさ × 情報の絞り込み”が最大のポイントです。
関連記事:職務経歴書のフォーマットやデザインは、採用担当者に好印象を与えるか?
まとめ:2枚で“ストーリーと数字”を伝えるのが最適解
本記事をまとめると以下のとおりです。
- 職務経歴書は「A4・2枚構成」が最もバランスが良い
- 1枚目は“概要”、2枚目は“数字で成果”
- 数より質。伝えるべき実績を厳選することが採用成功の近道
キャリすぐでは、書類作成のサポートから面接対策、内定後のフォローまで一貫して行っております。
ぜひ一度内定に向けた、初回面談を実施して求人に応募していきましょう。
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