退職金の受取手順や貸与物の返却はどうすれば良い?
2025/10/24
投稿者:武藤翼
―「最後の印象」を左右する、退職時の基本マナー。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「AXIDEA HR」を運営するAXIDEA編集部です。
円満退職を目指すうえで避けて通れないのが、退職金の受け取りと会社への貸与物返却の手続きです。
「会社に迷惑をかけたくない」「退職日が迫っていて不安」そんな方に向けて、今回は退職時に必要な返却・受領・確認の流れを分かりやすく整理しました。
LINEで相談退職金の受け取りは“申請・支給・税金”の3ステップで確認
退職金の支給は企業ごとに制度が異なりますが、基本的な流れは共通しています。
① 就業規則・退職金規程を確認する
まず、自分が退職金の対象になっているかを社内規程で確認します。
- 勤続年数の条件(例:3年以上在籍)
- 支給対象(自己都合・会社都合・定年など)
- 支給方法(現金振込・退職一時金・企業型DCなど)
退職の申し出を行う前に、人事または上司に規程の有無を確認しておくのがベストです。
関連記事:円満退社のための引継ぎ計画は?
② 退職金申請書の提出と支給スケジュールの確認
退職金がある場合、多くの会社では「退職金支給申請書」の提出が必要です。
併せて、支給のタイミングを確認しておきましょう。
- 最終出勤日から〇週間後に支給
- 退職証明書の発行後に手続き開始
- 企業年金制度を利用している場合は別途申請
「振込日」「振込口座」「税金控除の扱い」もこの段階で明確にしておくと安心です。
③ 税金(退職所得控除)の確認
退職金には退職所得控除が適用され、通常の給与よりも税負担が軽くなります。
控除額は次の式で計算されます。
勤続年数20年以下:40万円 × 勤続年数
勤続年数20年超 :800万円+70万円 ×(勤続年数−20年)
退職金を一時金で受け取る場合は分離課税となり、確定申告不要の場合がほとんどです。
ただし、転職先で再度受給する可能性がある方は、源泉徴収票と支給明細の保管を忘れずに。
貸与物の返却リストを「チェックシート化」する
退職時のトラブルで多いのが、貸与物の未返却や紛失です。
後から「返した・返してない」で揉めることのないよう、チェックリスト化して対応しましょう。
不動産業界での主な貸与物一覧
| 種別 | 代表例 | 注意点 |
|---|---|---|
| PC・スマホ類 | ノートPC、社用スマホ、ポケットWi-Fi | 初期化前にデータのバックアップと削除確認 |
| 名刺・社員証 | 社員証、名刺、セキュリティカード | 退職日当日に返却(入館不可になるため要確認) |
| 鍵類 | オフィスキー、管理物件の鍵、郵便BOXキー | 紛失時は弁償対象になることも |
| 書類・データ | 顧客リスト、契約書コピー、写真・動画 | 個人デバイスやクラウドに残さない |
| 制服・備品 | ジャケット、ヘルメット、車両・社章など | 汚損・破損の有無をチェック |
これらを一覧化し、上司または総務担当と二重確認しておくとスムーズです。
デジタルデータの扱いは「削除+報告」が原則
特に不動産業界では、顧客情報や物件写真などを扱うため、個人情報保護・機密保持の観点から慎重な対応が求められます。
退職前に以下を確認しましょう。
- 社用アカウント(メール・クラウド)の削除申請
- Google Drive・Dropboxなど共有ファイルの閲覧停止
- 個人スマホに残ったデータの削除
万一、退職後に情報漏洩が起きると、法的責任が問われる場合もあるため、「退職前チェックリスト」にデジタル項目を追加しておくと安心です。
トラブルを防ぐための「退職前チェックリスト」
以下の7項目をチェックしておきましょう。
- 退職願・退職届の提出
- 退職金規程の確認
- 支給日・申請書の提出
- 貸与物リスト作成・返却
- データ・クラウド削除
- 社員証・名刺・鍵返却
- 引継ぎ完了報告書の提出
チェックリストを社内で共有しておくと、「やるべきことが明確で、きれいな退職だった」という印象を残すことができます。
まとめ:最後まで“誠実さ”が伝わる退職をしよう
本記事をまとめると以下のとおりです。
- 退職金は「規程・申請・税金」の3点を事前に確認
- 貸与物は一覧化し、返却時の証跡を残す
- データ削除や引継ぎ完了報告まで抜かりなく
内定後に退職を伝えると、無理な引き止めがなく退職ができる傾向にあります。
転職相談は以下のLINEに登録して、初回面談を予約しましょう。
LINEで相談
