転職市場で「今の自分の市場価値」を客観的に測る方法
2025/10/24
投稿者:武藤翼
―“なんとなく不安”を“明確な数字と根拠”に変える。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「AXIDEA HR」を運営するAXIDEA編集部です。
転職を考え始めると、ふと頭をよぎるのが「自分の市場価値って、どれくらいなんだろう?」という方がいます。
特に不動産業界では、業務範囲も職種も多岐にわたるため、年収やポジションの相場がつかみにくいという声を多く聞きます。
この記事では、「市場価値」を感覚ではなく、データ・実績・比較の3軸で客観的に把握する方法をお伝えします。
LINEで相談なぜ「市場価値の把握」がキャリア形成に重要なのか
市場価値を理解していないと、転職時に以下の3つのような事態が起きやすくなります。
- 希望年収が相場より高く、オファーが通らない
- 実力より低い待遇で妥協してしまう
- 自分の強みが企業に伝わらない
一方で、市場価値を正しく把握している人は、「自分はこの条件でこの企業に貢献できる」と、根拠ある交渉と選択ができるようになります。
市場価値を測る3つの視点
市場価値を客観的に評価するには、①データ、②実績、③比較、の3つの軸で分析するのが効果的です。
① データで測る:年収相場×求人動向を確認する
不動産業界では、職種ごとに年収相場が明確に分かれています。
| 職種 | 想定年収レンジ(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 賃貸仲介営業 | 400〜700万円 | 成果給・インセンティブが中心 |
| 法人仲介・オフィスリーシング | 500〜900万円 | 高単価案件による変動幅大 |
| 開発・仕入れ | 600〜1,200万円 | 成果次第で年収上限が広い |
| PM(プロパティマネジメント) | 500〜900万円 | 経験・資格による評価 |
| AM(アセットマネジメント) | 700〜1,200万円 | 金融知識・分析力が鍵 |
| 不動産投資/ファンド | 800〜1,500万円 | 英語・財務スキルが加点要素 |
こうした情報は、以下の3つを参照してみましょう。
- 転職サイトの「年収相場データ」
- 不動産業界専門の人材紹介会社のレポート
- 求人票の提示レンジ(「経験・スキルにより応相談」部分)
関連記事:不動産業界の転職市場における、自身の年齢・経験の優位性はどうか?
② 実績で測る:数字と成果で“換算”する
市場価値は「何をどれだけ達成したか」で具体化できます。
- 年間売上・取扱高・管理棟数
- 成約率・稼働率・ROI改善幅
- チーム規模・マネジメント人数
- 資格(宅建士・CPM・不動産証券化マスターなど)
特に不動産業界では、定量的成果の表現が最も重視されます。
たとえば
「年間売上3億円/粗利率40%を達成」
「PM担当物件の平均稼働率を92%→97%へ改善」
「CRE提案で年間賃料コスト▲20%削減」
これらの数字は、どの企業でも比較可能な「客観的成果」なため、自己PRや面接での“市場価値の根拠”として非常に強力です。
③ 比較で測る:他者・企業との相対評価
最後に、「他社ではどんな経験を持つ人がどのポジションにいるか」を比較します。
比較対象は以下の通りです。
- 同職種・同年代の転職者
- 同規模の企業(例:年商・社員数)
- キャリアの方向性(例:プレイヤー型 or マネジメント型)
エージェント経由で得られる「同条件の他候補者情報」は、最も現実的な相対市場価値を測る指標になります。
「同年代の平均年収が〇〇万円」
「同職種でマネジメント経験者は×割」
といった情報を基準に、自分の立ち位置を数値化しましょう。
自分の市場価値を定期的に見直す仕組み
キャリアは一度測って終わりではなく、定期的に更新していく“資産評価”のようなものです。
おすすめは「半年に一度のキャリアレビュー」にて以下の3つを行いましょう。
- 現在の職務内容・実績を整理
- 市場の求人トレンドを確認
- ギャップを分析して“次に磨くスキル”を決定
このサイクルを繰り返すことで、転職を考える前から市場価値を上げておくことができます。
まとめ:市場価値は「測る」ことでしか上がらない
本記事をまとめると以下のとおりです。
- 市場価値は「データ・実績・比較」で客観的に把握できる
- 年収相場と成果数値をセットで分析すると精度が上がる
- 定期的に見直すことで、転職タイミングを逃さない
AXIDEA HRでは、不動産業界に特化した市場データとキャリア分析をもとに、
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