面接官が知りたい「不動産業界での具体的な成功体験」を3つ用意できているか?
2025/10/28
投稿者:武藤翼
―“成果の再現性”を語れる人が、どの企業でも選ばれる。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。
面接で高確率で聞かれる質問のひとつに、「これまでの仕事で印象に残っている成功体験を教えてください」というものがあります。
この質問の目的は、単に“実績を知りたい”わけではありません。
面接官が本当に見ているのは、「成果を出すプロセスが再現できる人かどうか」です。
この記事では、不動産業界で面接官の評価を高めるために用意しておくべき3つの成功体験パターンと、その話し方のポイントを解説します。
LINEで相談なぜ「成功体験」を3つに絞るのが良いのか?
成功体験を複数話すと「すごい人だ」と思われる一方、焦点がぼやけて印象に残りにくくなります。
一方、以下の3つに整理することで構成に一貫性が生まれ、伝わりやすいといえます。
- 分野の幅(営業/管理/企画など)
- 思考の深さ(課題発見〜改善)
- 成果の再現性
つまり、「数ではなく構造」で評価されるのです。
面接官が評価する3つの成功体験カテゴリー
① 売上・契約数を伸ばした「成果型エピソード」
最もわかりやすく、即戦力を印象づけやすいパターンです。
例:法人営業/仲介営業のケース
「テナント誘致の提案を通じて空室率を12%から4%に改善。契約条件の柔軟化とエリアマーケティングを掛け合わせ、年間粗利を1500万円増加させました。」
ポイントは、成果だけでなく仕組みに触れること。
- 提案手法
- 顧客分析方法
- 交渉の工夫
など、再現性を感じさせる部分を具体的に語ると評価が高まります。
関連記事:営業成績を羅列するだけでなく、「再現性」のあるスキルとしてどう記述するか?
② クレーム・課題を解決した「改善型エピソード」
管理職やPM、サブリース・修繕などのポジションでは、「問題をどう解決したか」が重視されます。
例:賃貸管理/PMのケース
「入居者クレームの初動が遅く対応コストが増加していたため、修繕報告をGoogleフォームで一元管理する仕組みを提案。平均対応時間が2.8日→1.2日に短縮し、入居者満足度が20%改善しました。」
面接官が知りたいのは、何を解決したかよりもどう仕組みに変えたかです。
「改善→仕組み化→定着」という流れを見せることで、マネジメント能力も伝わります。
関連記事:現場対応力をチームに“仕組み化”するマネジメントスキルとは?
③ チームを動かして成果を出した「育成型エピソード」
近年特に評価が高いのが、「チームを巻き込んで成果を出した経験」です。
例:店舗責任者/営業リーダーのケース
「新人営業3名の育成にあたり、1on1面談と週次ロープレを導入。3ヶ月で全員が初契約を獲得し、チーム全体の売上が前年比+18%に改善しました。」
「自分だけの成果」ではなく、「チームの成長を生んだプロセス」を語れる人は、どの企業でもマネージャー候補として評価されます。
関連記事:成果主義の中で“育成型マネージャー”が評価される理由
成功体験を語るときの構成(STARフレーム)
面接で話すときは、以下のフレームで整理すると一貫性が出ます。
| 要素 | 内容 | 例文 |
|---|---|---|
| Situation(状況) | どんな背景で | 「管理物件のクレーム対応に時間がかかっていた」 |
| Task(課題) | 何を解決しようとしたか | 「入居者満足度を改善し、修繕コストを削減する必要があった」 |
| Action(行動) | どう動いたか | 「対応履歴を可視化する管理シートを提案し、社内共有を徹底した」 |
| Result(結果) | どうなったか | 「対応スピードが約半分に短縮し、更新率も5%上昇」 |
構造的に伝えることで、面接官に「この人は再現性のある成果を出せる」と印象づけられます。
まとめ:「成功体験」は3つのポイントを抑えよう
本記事をまとめると以下のとおりです。
- 成功体験は3つに整理し、「成果・改善・育成」のバランスで構成
- 結果だけでなく、プロセス・工夫・再現性を語る
- 面接官は「この人が入社したら、どんな成果を再現できるか」を見ている
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