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PM職の場合に担当する物件は?5つの種別を解説

2025/10/30

投稿者:武藤翼

PM職の場合に担当する物件は?5つの種別を解説

―管理する不動産の種類で、求められるスキルは大きく変わる。

こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「キャリすぐ」を運営するAXIDEA編集部です。

PM(プロパティマネジメント)職は、オーナーの代わりに不動産の 運営・収益管理・価値向上 を担う専門職です。

しかし、PMといっても担当する物件は多岐にわたります。

マンション・オフィス・商業施設・物流倉庫・ホテルなど、物件種別によって、業務内容・顧客層・必要スキルが大きく異なります。

この記事では、PM職が扱う主な物件種別と、それぞれに求められる役割を整理します。

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PM職が担当する物件の主な種類

不動産管理会社・アセットマネジメント会社などでは、以下の5タイプが代表的です。

種別主な物件例担当範囲特徴
① 住宅系賃貸マンション・分譲賃貸・社宅入居者募集・契約管理・修繕・更新業務個人顧客対応が中心。安定的な管理が主軸。
② オフィスビル系テナントオフィス・事務所ビルテナント誘致・賃料改定交渉・共用部管理企業テナント対応。収益最大化が目的。
③ 商業施設系ショッピングモール・路面店・複合施設テナントリーシング・販促・運営調整集客・売上アップを含む運営型PM。
④ 物流施設系倉庫・物流センター賃貸借契約管理・運用保守・テナント交渉需要拡大中。長期契約が多く安定性が高い。
⑤ 宿泊・その他ホテル・民泊・データセンターなど運営委託・稼働率・設備保守サービス運営型。専門知識が求められる。

それぞれ、求められるPMスキルの方向性が異なります。

① 住宅系PM:入居率と修繕コストの最適化

最も一般的なPM領域が「住宅系(レジデンシャル)」です。

分譲マンションや賃貸物件を中心に、入居率の維持と運営コストの最適化が主な役割です。

主な業務は以下の4つです。

  1. 入退去対応・募集条件設定
  2. 管理会社・仲介会社との調整
  3. 修繕計画・見積対応・予算策定
  4. 家賃滞納・クレーム対応

住宅PMでは、顧客(オーナー)と入居者の双方への対応力と「人の暮らし」に寄り添う姿勢が求められます。

関連記事:資格よりも評価される“現場対応力”とは何か?

② オフィスビル系PM:収益最大化とテナント戦略

オフィスビルPMは、企業テナントを対象に収益性と稼働率を追求します。

商業的観点が強く、オーナー(投資法人やREITなど)との関係も深いのが特徴です。

主な業務は以下の4つです。

  1. 賃料改定・契約更改交渉
  2. テナントリーシング・条件調整
  3. 原状回復・修繕工事管理
  4. 年間収支報告書・運営計画の作成

PM職の中でも「数値分析」「提案型コミュニケーション」が求められ、ファンド・AM会社へのキャリアアップにつながりやすいポジションです。

関連記事:企業が成長ステージ(スタートアップ、成熟期)のどこにあるかを確認する

③ 商業施設系PM:売上と顧客動線をデザインする

ショッピングモールや商業ビルを管理する商業PMは、物件の稼働だけでなくテナントの売上にも責任を持つポジションです。

主な業務は以下のとおりです。

  1. テナント誘致・入れ替え(MD戦略)
  2. 売上報告・販促企画・イベント運営
  3. 共用部運営・施設維持管理
  4. 管理コストと収益のバランス調整

管理というよりも経営に近い運営管理が求められ、マーケティング・人の流れ・街づくりの理解が必要になります。

④ 物流施設系PM:安定した長期契約ビジネス

Eコマースの拡大に伴い、物流PMの需要は急増しています。

テナントは法人(運送・メーカー・EC企業)が中心で、契約期間が長く安定性が高いのが特徴です。

主な業務は以下の4つです。

  1. テナント対応・契約更新
  2. 設備点検・安全管理・BCP対応
  3. 保険・法令関連管理
  4. 長期修繕計画・工事発注

施設運営よりも「リスクマネジメント」「契約・法務対応」が重要視され、金融・AM視点のPMキャリアを目指す人にも向いています。

⑤ ホテル・その他施設系PM:サービスとオペレーションの融合

ホテル・レジデンス・データセンターなどのPMは、運営委託・稼働率・サービス品質までを総合的にマネジメントします。

主な業務は以下のとおりです。

  1. 運営会社との委託契約管理
  2. 稼働率・収益管理(RevPARなど)
  3. 顧客満足度・口コミ評価の改善
  4. 設備保守・緊急対応

不動産運営とサービス運営が融合しており、ホスピタリティマネジメントやブランド戦略の理解が必要になります。

PM職のキャリアパスの方向性

キャリアタイプステップ例特徴
管理特化型住宅PM → 賃貸管理責任者 → 本社統括安定性重視・業務プロセス管理に強い
収益志向型オフィスPM → AM会社 → REIT運用数字・投資・金融領域に進むキャリア
開発連動型商業PM → デベロッパー企画職街づくり・テナント戦略・再開発経験に強い

PM職は、「運営」から「資産運用」「企画開発」まで、キャリアの方向性を広げやすい職種です。

関連記事:現場対応力をチームに“仕組み化”するマネジメントスキルとは?

まとめ:PM職は中長期的にキャリアアップができる

本記事をまとめると以下のとおりです。

  • PM職の担当物件は、住宅・オフィス・商業・物流・ホテルなど多岐にわたる
  • 種別によって、顧客層・収益構造・必要スキルが変わる
  • 将来的には、AM・デベロッパー・企画開発へのキャリア展開も可能

キャリすぐでは、PM・AM・BM職のキャリア設計を専門的にサポートしています。

あなたが得意とする「物件タイプ」から、最適なキャリアルートをご提案します。

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