顧客・取引先への引継ぎ方法は?円滑に進めるための3ステップを大公開
2025/11/04
投稿者:武藤翼
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「Axi HR」を運営するAXIDEA編集部です。
不動産業界では、担当者一人に対して顧客・オーナー・テナント・取引業者など、関係者が多岐にわたるため、引継ぎの精度が会社の信頼を左右します。
単なる「情報の共有」ではなく、関係性・経緯・意図を含めて引き継ぐことが、あなた自身の評価を最後まで高めるポイントになります。
LINEで相談1. 不動産業界で引継ぎが重要視される理由
不動産の取引や管理は、長期的な信頼関係で成り立っています。
顧客やオーナーにとって担当変更は大きな不安要素です。
| 影響範囲 | リスク例 |
|---|---|
| オーナー対応 | 信頼喪失・管理契約の解約 |
| テナント対応 | 更新交渉の停滞・クレーム再発 |
| 仕入・仲介業務 | 契約進行の遅延・書類不備 |
| 業者・取引先 | 修繕・清掃など協力会社との関係悪化 |
そのため、引継ぎは「最終業務」ではなく、次の担当者を成功させるサポートと捉えることが大切です。
2. 引継ぎを円滑に行うための3ステップ
① 情報整理(ドキュメント化)
まず、担当顧客・案件・業者を一覧化し、「現状・課題・対応履歴・今後のアクション」を整理します。
引継ぎシート例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 顧客名/物件名 | 〇〇オーナー(〇〇ビル) |
| 担当期間 | 2023年4月〜2025年2月 |
| 対応履歴 | 2024年10月更新契約完了、修繕協議中 |
| 現状課題 | 共用部照明交換見積中(業者:△△電気) |
| 次のアクション | 2025年3月中に見積確定予定 |
| 特記事項 | 長期的にリニューアル希望あり/信頼関係良好 |
WordやExcelではなく、共有フォルダ・クラウドシートで一元管理するのが理想です。
② 後任担当への引継ぎミーティング
ドキュメントを渡すだけでなく、口頭で補足することが重要です。
特に「関係性の温度感」や「トラブル履歴」など、書面で伝わらない情報を補足しましょう。
「このオーナーは数字より信頼重視」
「過去にトラブルがあったが、今は関係回復済み」
「管理会社△△とは良好、××とは連絡頻度を減らした方がいい」
この一言が、後任者の最初の対応を成功に導きます。
③ 顧客・取引先への引継ぎ挨拶
顧客や取引先には、本人からの報告と後任紹介を丁寧に行いましょう。
メール例
件名:担当変更のご挨拶(株式会社〇〇 〇〇ビル管理)
株式会社〇〇
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
このたび私〇〇は、〇月末をもちまして退職(または異動)することとなりました。
今後の担当は〇〇(後任者名)が引き継がせていただきます。
〇〇はこれまで〇〇エリアの物件を多数担当しており、迅速な対応を心がけております。
これまでのご愛顧に心より感謝申し上げるとともに、
引き続き〇〇をどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社〇〇
〇〇(氏名)
電話:〇〇-〇〇-〇〇
メール:〇〇@〇〇.co.jp
感謝+後任紹介+引継ぎ完了報告の3点を含めることで印象が残ります。
3. 引継ぎを怠った場合のリスク
引継ぎを怠った場合のリスクは、主に以下の3つです。
- 顧客との関係悪化により、会社の信用を失う
- 案件や契約のミスで損害が発生する
- 自身の評判にも影響(業界内で悪印象を残すことも)
不動産業界は横の繋がりが強く、人の印象が残りやすい業界です。
引継ぎを丁寧に行うことは、次の職場での信頼にも繋がる将来投資になります。
4. より円滑に引き継ぐためのコツ
| コツ | 解説 |
|---|---|
| 口頭・書面・共有の三重伝達 | 人により理解度が異なるため、複数の形式で残す |
| 「困りそうな箇所」を先に伝える | 課題やトラブルは早めに共有するほど信頼が生まれる |
| 後任者への“助け舟”を残す | 顧客に「〇〇が対応します」と一言添えることで信頼継続 |
| 退職後も一時的にサポート可否を伝える | 必要に応じて「引継ぎフォローします」と一言残すと印象良し |
関連記事:円満退社のための引継ぎ計画は?
5. まとめ:誠実な引継ぎが転職にプラスに働く
本記事をまとめると以下のとおりです。
- 引継ぎは「資料の共有」ではなく、「信頼の継続」が目的
- ドキュメント化+口頭補足+顧客挨拶の3ステップが基本
- 最後まで誠実に対応することが、次のキャリアへの信用資産になる
Axi HRでは、不動産業界の退職時マナー・引継ぎ手順・顧客対応テンプレートを実例付きで提供しています。
円満退社を次の信頼につなげるためのサポートも、ぜひご相談ください。
LINEで相談
