試用期間後の昇給・評価仕組みを確認して転職成功する方法
2025/11/04
投稿者:武藤翼
―「試用期間=お試し」ではなく、「評価のスタート」として捉える。
こんにちは!不動産専門の転職支援サービス「Axi HR」を運営するAXIDEA編集部です。
多くの不動産企業で採用時に設定される「試用期間(3〜6か月)」です。
ところが、「期間中の条件は本採用と同じ」と安心したものの、実際は「試用期間後も昇給がない」というケースも少なくありません。
実はこの部分こそ、入社後の満足度と定着率を左右する重要ポイントです。
LINEで相談1. 試用期間とは「会社が見極める期間」であると同時に「自分が見極める期間」
一般的に試用期間は、企業が新入社員の業務適性・行動特性・組織マッチを確認する期間です。
しかし一方で、転職者にとっても自分に合うかどうかを見極める期間と捉えられます。
| 観点 | 企業側の目的 | 転職者側の視点 |
|---|---|---|
| スキル | 業務遂行力・対応スピードの確認 | 実際の業務範囲・目標設定の妥当性 |
| マインド | チーム連携・報連相の姿勢 | 組織文化や評価者のフィードバック傾向 |
| 成果 | 売上・案件管理などの初期実績 | 成果がどう評価・報酬に反映されるか |
この期間に評価基準を把握しておくことで、入社後の昇給や評価の仕組みが自分のキャリアと噛み合っているかを確認できます。
2. 試用期間後に昇給が行われる企業と、そうでない企業
不動産業界では、会社規模や職種によって試用期間後の昇給有無が大きく異なります。
| タイプ | 昇給の特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| 中堅〜大手仲介・管理会社 | 評価制度に基づき1〜3万円程度の昇給 | 定量・定性評価の両方あり |
| 中小・ベンチャー企業 | 昇給なし(固定給維持)+インセンティブ強化 | 試用期間終了後に歩合率UPで調整 |
| PM・開発・仕入職 | 契約獲得数や利益率を基準に昇給 | 数値評価中心で明確 |
「昇給あり」と記載があっても、具体的な金額・評価基準が非公開の場合も多いため、
面接時に必ず確認しましょう。
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3. 面接で確認すべき質問例
年収交渉時や最終面接で、角を立てずに確認するコツは「制度理解を深めたい」という姿勢です。
- 試用期間後の評価は、どのような項目を基準に行われますか
- 昇給や本採用後の給与見直しは、どのタイミングで設定されていますか
- 成果や行動面の評価が、どの程度給与に反映されるイメージでしょうか
このような質問は待遇交渉ではなく、入社意欲の高い質問として好印象を与えます。
4. 確認しておくべき評価仕組みの3要素
① 評価時期・サイクル
→ 半年ごとか、年1回か。評価面談のタイミングを確認。
② 評価基準の種類
→ 「数字(売上・契約)」「行動(顧客満足・報連相)」のどちらを重視するか。
③ 昇給の反映タイミング
→ 「試用期間後すぐ反映」か「次の人事考課期から反映」かで1〜3か月の差が出る。
この3点が明確であれば、入社半年後の年収見通しが立てやすくなります。
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5. 試用期間後に評価されやすい人の特徴
| 特徴 | 解説 |
|---|---|
| 報連相が早く正確 | 数字よりもまず「信頼される行動」が評価基準になる |
| 社内ルールを素早く理解・順守 | “文化への適応力”も見られている |
| 改善提案や工夫を自発的に行う | 「この人なら伸びる」と判断されやすい |
| 顧客対応でミス後のリカバリー力が高い | 成果よりも“誠実さと再現性”が昇給の評価軸 |
昇給は“成果の結果”ではなく、姿勢と伸びしろで判断されるケースも多いのが特徴です。
6. まとめ:試用期間から好印象を与えて昇給しよう
本記事をまとめると以下のとおりです。
- 試用期間は「評価の準備期間」であり、入社後の成長基盤を築く時期
- 昇給の有無だけでなく、「基準」「反映タイミング」「評価者」を確認
- 評価制度を理解し、数値+行動両面で成果を積み上げる姿勢が重要
Axi HRでは、不動産業界各社の試用期間中の評価傾向・昇給ルール・行動基準表を分析し、「どんな行動が評価につながるか」を個別にアドバイスしています。
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