固定残業代(みなし残業)の時間数別リスク|40時間超えの求人が意味する労働環境のシグナル
2025/12/10
「月給30万円と書いてあったのに、基本給が低すぎる」「固定残業代が含まれている求人はブラックなのか」と不安に思っていませんか。
不動産業界の求人に多い固定残業代(みなし残業)は、正しく理解しないと「働いても働いても給料が上がらない」事態に陥ります。
求人票の数字から、その会社の労働環境を読み解くスキルを伝授します。
LINEで相談固定残業代(みなし残業)の仕組み
固定残業代とは、実際の残業時間に関わらず、あらかじめ決まった時間分の残業代を給与に含んで支払う制度です。
- メリット: 残業が少なくても、決まった金額がもらえます。効率よく働けば得をします。
- 誤解: 「何時間働かせてもタダ」ではありません。固定時間を超えた分は、追加で支払う義務があります。
- 構成: 「月給30万円(固定残業代40時間分・7万円含む)」の場合、基本給は23万円となります。ボーナスや退職金の計算ベースが「基本給」の場合、総額が低くなる可能性があります。
求人票では「総支給額」だけでなく「内訳」を必ず確認しましょう。
時間数別に見る労働環境のシグナル
固定残業代の「設定時間数」は、その会社の「標準的な残業時間」を示唆しています。
| 時間数 | シグナル | 解説 |
| 20時間以内 | ホワイト傾向 | 1日1時間程度の残業を想定。比較的ワークライフバランスが取りやすい。 |
| 30〜40時間 | 業界平均 | 1日1.5〜2時間の残業。不動産営業としては一般的な水準です。 |
| 45時間超 | 要注意 | 45時間は「36協定」の原則上限です。最初から上限ギリギリまで働かせることが前提の可能性があります。 |
| 60時間以上 | 危険 | 過労死ラインに近く、労働環境が過酷である可能性が非常に高いです。 |
「月給が高く見える」求人ほど、固定残業時間が長い傾向にあります。
見かけの月給に騙されない時給計算
転職先を選ぶ際は、月給の額面だけでなく「実質的な時給」で比較することをお勧めします。
- A社: 月給25万円(残業なし)
- B社: 月給30万円(固定残業60時間含む)
一見B社の方が高給に見えますが、時給換算するとA社の方が高いケースが多々あります。
また、B社は長時間拘束されるため、プライベートの時間が犠牲になります。
自分の時間を安売りしていないか、冷静に計算しましょう。
実態を見抜くための確認方法
制度として固定残業があっても、実際には早く帰れる会社もあります。実態を確認する方法です。
- 面接での質問: 「御社の営業職の方の、平均的な退社時間は何時頃ですか?」と具体的に聞きます。
- オフィス見学: 夜遅い時間にオフィスの電気がついているか、実際に近くを通ってみます。
- 口コミサイト: 退職者の書き込みで「固定残業代を超えても支給されない(サービス残業)」という記述がないかチェックします。
制度の有無よりも、運用の実態が重要です。
まとめ
固定残業代は、適正に運用されていれば悪い制度ではありません。
しかし、45時間を超える設定や、基本給が極端に低い求人は警戒が必要です。
見かけの給与に惑わされず、労働時間と報酬のバランスが取れた優良企業を、私たちエージェントと一緒に見つけましょう。
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